略歴と演奏活動
プロフィール・中野 振一郎
1964年 京都に生まれる。
1986年 桐朋学園大学音楽学部演奏学科(古楽器専攻)卒業。
1990年 4回連続独奏会「ヨーロッパ・チェンバロ音楽の旅」により「大阪文化祭金賞」受賞。
1991年 フランス「ヴェルサイユ古楽フェスティバル」のクープラン・サイクルに出演。欧米を代表する名手と肩を並べ「世界の9人のチェンバリスト」の一人に選ばれる。1992年「バークレー古楽フェスティバル」へ最年少の独奏家として招かれる。その後も、イギリス(ウィグモアホール、BBCジャパンシーズン)、ドイツ(ライプツィヒ・バッハ・フェスティバル)、チェコ等、欧州での招聘演奏旅行を続ける。「例外のチェンバリスト!」「耳の御馳走」等、各地で好評を博す。
また国内で、長年続けていたバッハの「ゴルトベルク変奏曲」の演奏には今でも定評がある。「各変奏が持つ世界を可能な限り忠実に描出しようとする真摯な姿勢には心を打たれる」「先人たちの遺産を鑑み、大地をしっかり踏まえた中野の解釈の方が説得力が大きい」「この基本的な解釈にさらなる年輪が刻まれるのを見守っていきたい」と絶賛される。
2000年 『ゴルトベルク変奏曲』でレコードアカデミー賞受賞。2004年「文化庁芸術祭・大賞」、2009年『パーセル作品集』で第47回レコードアカデミー賞受賞。
2010年 日本語による初のチェンバロ教則本『チェンバロをひこう~憧れの楽器をはじめるための名曲集』(音楽之友社)を出版。
そして2020年7月からは「フランソワ・クープラン全集」のCD収録(長期企画)を岐阜のサラマンカホールにて開始。
幅広いレパートリーと楽しいトークによるレクチャー・リサイタルも日本各地で高い人気を呼んでいる。現在、京都市立芸術大学、名古屋音楽大学、大阪音楽大学等で後進の指導にも励んでいる。
2010年 日本語による初のチェンバロ教則本『チェンバロをひこう~憧れの楽器をはじめるための名曲集』(音楽之友社)を出版。
そして2020年7月からは「フランソワ・クープラン全集」のCD収録(長期企画)を岐阜のサラマンカホールにて開始。
主な受賞歴
- 1991年度 – 大阪文化祭賞・金賞、大阪市・咲くやこの花賞
- 1992年度 – 村松賞、関西芸術大賞・シルバー賞
- 1994年度 – 大阪文化祭賞・本賞
- 1995年度 – 大阪文化祭賞・本賞
- 1996年度 – 大阪文化祭賞・本賞
- 1996年度 – 文化庁芸術祭音楽部門・新人賞
- 2000年度 – レコードアカデミー賞(録音部門・『ゴルトベルク変奏曲』)
- 2003年度 – 第22回京都府文化賞
- 2004年度 – 兵庫県芸術奨励賞
- 2004年度 – 文化庁芸術祭・大賞
- 2009年度 – レコードアカデミー賞(音楽史部門・『パーセル作品集』)